釣魚島船舶衝突事件のために冷え込んだ中日関係には、現在もなお明らかな改善が見られない。日本の菅直人首相は「孫文カード」を切って、中国との距離を縮めようとしている。「東方早報」が伝えた。
今年は辛亥革命100周年にあたる。菅首相は20日の外交方針演説で孫文に言及したのに続き、24日の施政方針演説でも「革命を主導した孫文には、彼を支える多くの日本の友人がいた」と述べた。当時、梅屋庄吉など民間の日本人が孫文の革命に無私の資金援助をした。菅首相の意図は、この日本との友好関係を活用して、昨年9月の釣魚島船舶衝突事件以来摩擦続きの中日関係を本格的に改善させることにあると分析は指摘する。
日本メディアは、菅首相が度々孫文に言及していることについて、孫文と日本との友好の淵源を強調する他に「軍備拡充と海軍力の拡張を進める中国を牽制する思惑もある。当時、帝国主義の道を歩む日本に対して孫文は『(力づくの)覇道ではなく(徳で従わせる)王道を』と呼びかけた」と分析している。
「人民網日本語版」2011年1月27日