中米・中欧の大型商談が相次ぐ 一方疎遠になった中日関係

中米・中欧の大型商談が相次ぐ 一方疎遠になった中日関係。 なぜ日本は欧米と、これほどにも違うのだろうか。それは中国を熟知している政治家、経営者や学者の不在、情報発信力の弱さ、中国との話し合いチャネルの不足に由来しているのではないか。このままでは、中日関係がますます疎遠になっていくことさえ危惧される…

タグ: 中米 中欧 大型商談  疎遠 中日関係

発信時間: 2011-01-31 14:11:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

グローバリゼーションに立ち遅れた

日本マスコミの情報発信

激変している中日関係を見る場合、日本から中国への情報発信の不足は特に目立つ。

中国のポータルサイトを見ていると、時々、フィナンシャル・タイムズ(FT)、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、フォーブス、フォーチュンなどの中国語サイトから転載されたものに出合う。ミニブログで最も積極的に発信しているのは、欧米メディアのサイトだ。中には自社の中国語サイトの最新情報について、タイトルやリンクが張ってあるものもある。

日本のマスコミも、中国語サイトを立ち上げようと考えているようだ。すでに長い間発信しているサイト、たとえば某通信社の中国語サイトもあるが、覗いてみるとタイトルまで見られるものの、多くが中身までは読めない。制限されているのか、それとも日本に置かれたサーバーの容量が少ないのか、原因は不明だ。中日間でホットなニュースが出ると、必ずそのサイトはパンク状態になることから、おそらくサーバーの容量に問題があるのだろう。

他にもいくつかの日本のマスコミのサイトは、中国語表示も取り入れているが、まだ本当の情報を発信しているとは言えない。

中国における欧米のニュースサイトを読んでみると、すべての記事の真ん中には必ず広告スペースがあり、周囲にも広告が付いている。記事自体は無料。日本の中国語サイトは、そのような形態をとっていない。ニュースだけを流している。

これは日本の大手新聞社の有料サイトのやり方と一致している。日本の有料サイトの場合、複雑な支払い体制を敷き、できるだけ有料会員を増やさず、紙媒体を延命していきたいという気持ちが、あまりにも明らかである。しかし、このようなやり方では、中国語でニュースを出しても、ほぼ間違いなく経営は成り立たないだろう。

アニメ、音楽、映画などの日本関連の情報発信は、欧米と比べると決して少なくないが、それは日本の主体的な発信とは言いにくい。カルチャーは最終的に人の見方に影響を与えるが、突発的に起こった政治問題、経済事件を解明するには、やはり記事という手段が必要だ。しかし、日本のマスコミはその手段をあまり多く持っていない。

日本に行けば、あまりにも多くの中国報道に出合う。ただし、そのほとんどは中国に届いていない。そもそも、中国関連記事を書く日本の記者は、受け手を日本人だけと設定している。日本のマスコミには、中国で有名になった記者、コラムニストは少ない。

また記事自体も、中国語に訳してインターネットに流して面白いと思われるものはそう多くはない。結局、大量の中国関連の情報は、日本の嫌中感情を醸成するには役立っても、そのほとんどが一歩も日本の国境を越えていないのである。

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どうやって再建するか

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