中国侵略日本軍による衢州細菌戦の被害者の家族・呉士福さん(右から1番目)、旧日本軍の細菌戦による中国人被害者訴訟原告団の王選団長(右から2番目)は1月29日、日本の民間人に旧日本軍が1940年と1942年の2回にわたって衢州でペスト菌を大規模にばら撒いた細菌戦の史実について話した。
王選団長の案内で、日本の731部隊・細菌戦資料センターと731細菌戦部隊の実態を明らかにする会の民間人7人は、1月28日から31日にかけて浙江省の衢州市と義烏市を訪れ、60年以上前に旧日本軍が浙江省で行った細菌戦で深刻な被害を受けた地域を調査し、被害者の家族の話を聞いた。被害者の家族は日本から訪れた民間人と中日民間の細菌戦問題に関する共同会議を開き、歴史の真相を早急に調査し証拠を得る必要があるとの見解を示した。特に、高齢の被害者が話す歴史について早急に対処し、日本政府に謝罪を促し、細菌戦に関する問題を徹底的に解決したい考えだ。中国内外の学者の研究結果によると、1932年から1945年にかけ、日本の関東軍731部隊などの細菌戦部隊は数十回の細菌戦を起こし、中国の人民に巨大な災難をもたらしたことがわかっている。旧日本軍がばら撒いたペスト菌などの細菌により、浙江省衢州市だけで5万人以上の一般人が死亡した。