世界で約1億2700万人の小学校入学前の児童がビタミンA欠乏症に悩まされているが、主要作物に含まれるビタミンAを増やすことが最善の解決策だといわれている。華中農業大学によると、同大生命科学技術学院の厳建兵教授がこの分野で重要な成果をあげ、2010年度日本国際青年農業科学者賞を受賞した。楚天金報が23日伝えた。
厳教授率いる研究グループは、数年の研究の末、トウモロコシのビタミンAの合成をコントロールする3つの遺伝子を発見し、コストがかからない効果的な分子マーカーを開発した。これらのマーカーをトウモロコシの栽培に運用すれば、作物の強化につながり、トウモロコシに含まれるビタミンAを有効的に増やすことができる。うち一部のトウモロコシの品種はアフリカのザンビアなどですでに実用化が進められている。
日本国際青年農業科学者賞は、日本の研究機関と協力して類稀な貢献をした青年科学者に授与される賞で、毎年世界中から3人が選ばれる。
「人民網日本語版」2011年2月24日