このほど日本のトヨタ自動車は日本、アメリカ、ドイツなどで一連のリコールを実施した。しかし、リコールの中に中国は含まれておらず、中国の消費者からは「トヨタは中国を差別しているのでは?」、「中国の消費者の安全や法的権利を無視しているのでは?」といった疑問の声が上がっている。
これをうけ、トヨタ自動車(中国)投資有限公司は「中国市場で販売される自動車には欠陥エンジンや不良部品が使用されていないため、中国ではリコールを実施しなかった」と発表した。
中国国家品質監督検査検疫総局の李元平報道官は、質検総局は今回のリコールを重く見ており、一連の調査を展開していくとした上で、「質検総局はトヨタ自動車(中国)投資有限公司の責任者に対し、今回のリコールについて説明を求めるとともに、中国消費者の生命の安全と法的権利を保障するよう要求した。また、各検査検疫部門に対し、今回リコールの実施された車種の輸入の有無や、中国で販売されたトヨタ車に関連の欠陥がないかを調査するよう求めた。販売店に対しても消費者からのクレームの有無を調査してもらっている。トヨタ自動車には正規のディーラーを経由せずに販売されたリコール対象車の修理を行うよう要求した」と述べた。
18日、質検総局は緊急にトヨタ自動車(中国)投資有限公司の責任者を招集し、「中国市場で販売される自動車には不良部品が使用されていない」ということについての詳しい説明と関連技術の説明などを求めた。
李元平報道官は「今後、質検総局は消費者によるクレーム状況などとにらみ合わせ、更に具体的な調査を行う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月25日