カラーコーディネートの昔と今
オリジナル商品も開発
――今、日本ではカラーコーディネートに関する講座が人気のようですが、カラーコーディネートの日本での発展の軌跡を紹介してもらえますか。
1980年代にパーソナルカラーがアメリカから日本に入ってきました。アメリカのパーソナルカラーはインテリアコーディネーターから発展してきたという軌跡があります。その後、1990年にAFT「全国服飾者教育連合会」が色彩検定を実施。それから毎年、上昇の人気を博しています。
資格取得の一つのアイテムとしては多くの人気を得ていますが、取得したスキルの実践のフィールドは少ないため、一時ほどの盛り上がりはありません。ですが、経済の低迷による就職難を乗り切るため、資格の羅列を望むムードからとりあえず資格だけはと、検定を受ける人が続き、これに伴う数々の講座が全国各地で行われています。特に、美容系の専門学校、カルチャースクール、民間や大学のカルチャースクールなどで講座を設けています。
但し、カラーコーディネーターに特化した求人はほとんどありません。
――カラーコーディネーターとして、普段はどんな活動をされているのでしょうか。
私は、カルチャースクールの講師として、後進の指導をする傍ら、サロンサービスや各種自治体等が開設する講座の講師もつとめています。パーソナルカラーコーディネーターは、たいがいこのようなスタイルをとっているのが実情です。
但し、プラスして、私の場合はこれにまつわるツールの開発・販売を主にネットを通して行っています。このところやや低迷していますが、少なくとも2000年代には、かなりの業績を上げました。