中国エネルギー研究会の2月25日の発表によると、中国の一次エネルギー(Primary energy、自然界から直接得られるエネルギー)の消費量は標準炭換算で、前年同期比6%増の32億5000万トンだった。研究会の周大地常務副理事長は記者に対し「中国は世界最大のエネルギー消費国になった」と述べた。
エネルギーの消費量は日本の5倍
2002年には中国のエネルギー消費量は既に世界2位で、アメリカの次だった。周大地氏は「中国の経済成長の勢いは世界の注目を集め、エネルギーの需要も急激に高まった」と指摘する。
発表されたデーターでは、中国の一次エネルギーの消費量は標準炭換算で前年同期比6%増の32億5000万トン、政府が省エネ目標として採用している単位GDPあたりのエネルギー消費量は前年比4%減少となったが、エネルギー効率は悪く、アメリカの3倍、日本の5倍と低効率で、消費量はやはり高いほうだ。周大地氏によると、去年、中国のGDPは初めて日本を抜いたが、日本のエネルギー消費量は標準炭換算で6億6000万トンだった。また、輸出量ではドイツを越えたが、ドイツの去年のエネルギー消費量は標準炭換算で4億4000万トンだ。
今年の需要の勢いは劣るだろう
中国エネルギー研究会の2011年の予想では、中国のエネルギー需要は更なる高まりを見せるが、GDPの上昇が緩やかになると予測されていることから、エネルギーの需要も勢いが衰えるだろう。需要と供給のバランスは、中部地域では厳しくなるだろう。また今年、エネルギーの需要が引き続き上がるため、エネルギーの価格も高騰すると見られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月28日