プレゼントを買った後、急いで友人の彼女の家に向かった。彼女は「奈美子」さんという。奈美子さんも和服をきて、とても綺麗だった。
応接間には高さ2メートルくらいの台形の棚が置いてあり、その上にはたくさんの人形が置かれていた。友人が送ったバービーもその上に置かれた。何がなんだかわからず、奈美子さんを呼んで聞いてみると、奈美子さんはひな祭りの風俗習慣についていろいろと教えてくれた。
ひなまつり。それは毎年3月3日に行われる全国的な行事だ。ひなまつりの日になると、女の子たちは必ず和服をきる。そして、家族や友達は女の子が健康に成長することを願って和服をきた人形をプレゼントするのだという。また、家族の人は応接間にひな飾りを置いて、その上にひな人形を飾るのだそうだ。
奈美子さんは格好の変な人形を1体指差した。そして、得意げな顔で「これはおばあちゃんが今日くれたのよ。あと、これもおばあちゃんの手作りなの」と教えてくれた。私は今にも動き出しそうなひな人形に驚くばかりだった。
友人が走ってきて、奈美子さんに「バービー人形、どう?」と聞いた。奈美子さんはうれしそうに「もちろん好きよ!」と言った。友人が「もうすぐ国際婦人デーだから、そのときにもう1体プレゼントしてあげるね」と意地悪そうに言ったら、奈美子さんは「何が婦人デーよ。私は永遠に少女なのよ」と怒っていた。私と友人は目を合わせて笑った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月3日