キーワード(4):外交
中国:堅持及び隣国と仲良く
日本:方向が定まらず
ようやく回復の兆しがみえた中日関係にとって、日本の前原誠司外相の突然の辞任はまたもや思いがけない出来事だった。方向が定まらず、常に変化するのが菅内閣の外交の大きな特徴だ。
菅総理は執政方針演説で、孫文に触れ、「辛亥革命から今年で100周年になる。当時多くの日本の友人が孫文を支えていた。改めて両国の長い交流の歴史を振り返り、幅広い分野での協力によって戦略的互恵関係を充実させることが重要だ」と語った。歴史を振り返り、感情に訴える。これは菅総理が発信する善意の信号だが、感情もまた安定しないものだ。
一方の中国は早くに「隣国と善をなし、パートナーとする」外交方針を確立、今年の政府活動報告でも再びそれに言及するとともに、「地域及びサブ地域の協力推進」を提案した。
両首脳の発言
温家宝総理:「隣国と善をなし、パートナーとする」外交方針を堅持し、周辺国との親睦・友好・協力関係を深めていく。
菅総理:来年の日中国交正常化40周年を控え、幅広い分野での協力によって戦略的互恵関係を充実させる。
日本の報道関係者の声
現在の問題は、菅総理自身が総理の座を守れるかということ。菅総理が国内の支持率を回復するためには、いち早く経済を復活させるほかに手立てはない。しかし、そうなると、中国の重要性を見くびることができない。そのため菅内閣は中国を怒らせる行動を慎む必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月9日