自衛隊員が既に10万人現地に派遣されているが、石巻市の小学校の校長は「政府は何もしてくれない。誰一人見かけないよ」と言っていた。この学校には1000人以上が避難しているが、現在は校長を含め20名あまりの職員たちでなんとかがんばって対応している。福島県南相馬市の桜井勝延市長は「国は外に出るなと言うけど、物資は支給されない。トラックの運転手は放射能を恐れて市に入って来ない。我々が今、危険な区域にいるというのなら、それこそ、国がもっとしっかり援助してくれないといけないのではないのか」と訴えていた。
政府の責任を問う被災者の声、政府の危機管理能力に非難が集中しているなか、米「ニューヨーク・タイムズ」は、「戦後の日本で、これほど政府の指導力や決断力を必要することは、今までなかった。今回の災害は頼りない日本政府の姿を露わにした」と指摘した。
日本はアジアで最も豊かな国だ。日本政府もまた、秩序に基づいて組織化された政府である。しかし、恐ろしい津波で多くの町が地図上から消えてしまい、原発は日本を恐怖に陥れた。被災者には物資が行き渡らず、国の機能は明らかに失われてしまっている。地震発生から1週間、被災地の人々は必死に耐えているが、政府は右往左往して不甲斐なく、人々の信用を失いかけている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月21日