IAEA・国際原子力機関の天野之弥事務局長は28日、今年の夏までに核安全情勢をめぐるハイレベル会議を開催するよう加盟国に提案した。
天野之弥事務局長は「会議の理想的な開催地は原子力機関本部の所在地であるウィーンであり、開催時間は6月下旬になるかと思うが、具体的なことについては各加盟国と討議する必要がある」と述べた。
天野之弥事務局長は「電力復旧で進展が見えているが、日本の福島第一原発の情勢は依然として厳しい。この危機を乗り越えるにはまだ時間が必要だ。当面、IAEAの主な任務は日本の事故対応に協力することだ」と語った上で、未来に目を向け、共に事故を分析し、ハイレベル会議で核安全の措置などについて討議するよう加盟国に呼びかけた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年3月29日