現在日本では統一地方選の真っ最中でありますが、それよりも実際の地に足の着いた、有権者の皆さんにとってのテーマはやはり「震災と復興」なようです。とくにメディアでもチェルノブイリ原発事故と同等レベル(いまのところは10 分の1程度の放射性物質が漏れたレベル)になるかもしれないと言われている福島第一原子力発電所については、まさに連日連夜の報道がなされています。そして、あまりの担当各所の「不手際」と国際社会への公表の程度の低さに、世界から不満の声を聞くようになりました。日本政府の現状について世界からは「隠蔽体質だ!」と揶揄されることも多いですが、実際にはそれよりももっと悪い。つまり、隠蔽すらしている暇も余裕もないような、危機テンヤワンヤ体質なだけであります。まさに、「まさかあの先進国日本が!?」とも言うべき事態なんですね。
うーむ、さて暗くなる前に、気持ちを取りなおしてブログの本題に参りましょう!
前回に引き続き今回もエンターテイメント産業についての研究考察です。
みなさん、「初音ミク:はつねみく」という名前を聞いたことがあるでしょうか?
インターネットでこちらの記事をごらんになられているみなさんであれば、ネット上では話題の「商品」ですから、一度はどこかで聞いたことのある名前だと思います。中国の「宅」のみなさんの中でも流行っていたので多くの方がご存知でしょう。これは、単純に言うと、音声発生ソフトの商品名であります。このソフトは数年前に発売されたものですが、使用されている技術(YAMAHA社が開発)とブランディング技術(クリプトン社が発売)が卓越していて、大ヒットとなった商品です。
テキスト=文字情報から自動的に音声を読み上げる音声発生技術事態はかなり以前からありまして、そしてそれは日進月歩の深化をとげています。数十年前はあたかも「ロボット風」の発声であったものが、いまは使い方次第で非常に「人間らしく」きこえるようになりました。単調で平たい棒読みのロボット音声が、抑揚があって感情が入り込むような人間音声になってきたわけです。