第五:コーヒー依存症
日本の会社員が会社で最も消費するものは、タバコとコーヒーである。
タバコに関しては、喫煙室に行かなければならず、また「喫煙は健康を害する」といった注意があるため、多くの日本人がタバコを吸わないようになった。
しかし、コーヒーは違う。依存性はあるものの、癌になるといった話はまだないため、多くの会社員が好んでコーヒーを飲んでいる。各会社にはコーヒーの自動販売機が設置されており、一日5,6杯飲む会社員も珍しくない。笑い話ではあるが、日本経済を潰そうとするのはすごく簡単で、コーヒー依存者をドラッグ中毒者と同等に扱えば、日本の会社からは誰もいなくなるのだ。
第六:七三分けとスーツ
初めて日本で髪を切りに行った時、美容師さんが「ビジネスマンカット」にするかと聞いてきた。初めは何を言っているか理解できなかったが、美容師さんは私の頭の上で、3:7で分けるしぐさを見せてくれた。
後になって分かったが、日本の会社員は左が3、右が7というように決まった髪型をしている。いちいち詳細に調べたことはないが、見た目はまさに3:7となっている。
日本人の典型的なイメージは目を閉じればすぐに想像できる。四季を問わずスーツを着用している。白いシャツに黒い革靴、落ち着いた色のネクタイとスーツ。これこそが日本のホワイトカラーの典型的なイメージである。これにプラスして、先ほど述べた七三分けである。