責任感の強い大国の懐の大きさを表明
安徽省出身者らで構成される「日本安徽聯誼会」の汪先恩会長によると、日本の国民およびメディアも承知のごとく、中日関係は、領有権問題、歴史問題などといった軋轢が存在しているにも関わらず、日本の大震災に対し、中国が友好的な支援を行なったことが、日本全国民の心に深く印象付けられている。特に、震災地域を視察した温総理が記者団に対し「3年前の四川大震災の際、救助隊派遣などを始めとする日本の支援を我々中国人は忘れない。自然災害に対し人類は一つの共同体であり、お互いに助け合わなければならない」と述べたことが印象的である。感謝の気持ちは善意から来ており、大国・中国の懐の大きさを表しているのを日本国民も感じたはずである。海を隔てた隣国が協力し合うことは、今後、よい関係を築くために必要不可欠なことなのである。
温家宝総理の訪日は、日本に希望と自信と勇気をもたらした。慈善事業団体である「中国光彩事業促進会」の姜維・日本促進会会長によると、温総理はこれまで4回もの正式訪日を果たしており、中国の歴代総理の中では最多である。彼の親しみやすい風貌や温和な物腰は日本国民から好印象を持たれている。四川大地震の際、温総理は10回現地入りしているが、そうした温総理の様子を「救援総理」と称し、人格者としての魅力を讃える日本のメディアもある。この度の温総理の宮城・福島入りは、被災地の住民に対する関心を表明し、彼らを勇気づけ、再建への自信を取り戻させるためのものであったのは間違いない。
温家宝総理は、災害に遭った時の日本国民の冷静さ、団結力、忍耐力、強い精神力を絶賛している。再建に関して、「花はまた咲く。次はもっと綺麗に咲くはずだ」と勇気づけた言葉は日本のメディアによって取り上げている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月26日