◆「血統」重視
日本の鍋料理は簡単そうに見えても実は、大きな意味を含んでいる。使用する鍋から材料、食べ方いずれも非常に凝っている。普通は土鍋を使用。熱の伝導性が低く、長時間ぐずぐず煮てものり状にならず、大半の鍋料理に適している。鉄またはステンレスな金属製の鍋はあまり使用しない。
日本の鍋料理では食材はとくに「純正なる血統」にこだわる。牛肉なら、最上は神戸牛。豚肉なら、最上は鹿児島の黒豚。水菜なら、最上は京都産――。著名な原産地の正真正銘な「血統」、本場の味、もちろん価格は安くはない。一方、輸入牛肉または豚肉を食すれば、価格はずっとやすい。何を合わせて調味料にするのか。こねぎ、こしょう、ゆず皮、ごま、大根おろし、りんご酢など。海鮮の場合は果物酢を使うことが比較的多く、肉類ではごま味噌風味が主体。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月2日