日本不動産バブルの思い出③田中森一の反転

日本不動産バブルの思い出③田中森一の反転。 1980年代、日本には、検事時代に数々の汚職事件を解決した田中森一という弁護士がいた。田中森一はもともと、日本の「政・財・官癒着」構造を目の敵にした検事であり、リクルート事件の際には、特捜部の担当検事として、数十億円におよぶ大物政治家と企業間の贈収賄事件の捜査を行なっていたが、上層部からの命令で追及を止められたのをきっかけに検察官を辞職し、弁護士となっている…

タグ: 田中森一 弁護士 暴力団 銀行 融資

発信時間: 2011-06-16 13:55:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本滞在中に知り合った日本人の友人に、これほど激動な人生を経た人はいなかったが、みな、人生の天国や地獄を多かれ少なかれ味わっている。アルバイト先で知り合った友人は、今では退職年齢に近い年齢になっているが、いずれもバブル時代に、銀行からの融資を受けて不動産や株を買いあさっていた。当時、稼いだ金で、彼らは新宿にある高級レストランで豪華料理を御馳走してくれたことがある。あれから20数年、同じレストランの同じ料理の値段は、当時の半分になっている。

銀行融資を受け、目黒区の高級住宅地に家を2軒買った友人がいる。家そのものはとうに銀行に差し押さえられた上に、今でも借入金が残っているという。この古くからの友人は、「もう60歳も過ぎたと言うのに、まだ働かなくちゃならない」と嘆く。20年前、彼は結婚していなかった。そして家を奪われ、巨額の負債を背負っている彼は今も未婚のままだ。

今では、大学の図書館に、勉強中の学生を多く見かけるようになった。バブルは日本に政治的・経済的な深い爪痕を残し、今でも景気低迷を脱する方策が見つけられないでいる。バブルは人々の心をむしばんだだけで、後には何も残らなかったと言ってよい。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月16日

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