アニメは日本の主要産業の一つである。アニメ産業の発展を促進するため、日本の京都精華大学はこのほど、来年4月に大学院のマンガ研究科に博士後期課程を開設すると発表した。京都精華大は「マンガ博士」を育成する日本で最初の大学となる。3年制で、来年1月から学生を募集し、2月に試験を実施する。募集人数は4~12人。
このマンガの博士後期課程の講師には、有名アニメ作家やマンガ翻訳家などの専門家も招かれる。マンガ理論などのさまざまな角度から学術研究を行い、漫画家や研究者、大学講師を育成したい考えだ。
日本のマンガに詳しい人で知らない人はいないという京都精華大は、日本のマンガ教育の最高学府で、マンガやアニメの研究を行って40年になる。
政府は、日本を「アニメ大国」にし、若い世代、さらには世界に影響を与えようと力を入れてきた。麻生太郎元首相は「文化外交の新発想」と題したスピーチの中で、日本は「アニメ外交」に力を入れ、日本のコミックやアニメを広めて各国の人たちに影響を与えるべきとの考えを示した。アニメ好きの麻生氏は、日本のアニメアートを利用して日本のイメージ作りと夢のアピールを行い、「アニメ外交」と文化輸出を通して、「日本」と聞いた人がすぐに「明るい、温かい、きれい、かっこいい」と連想することを望んでいる。
アニメ産業の日本文化をアピールする効果は確かにばかにできない。たとえば、日本のマンガは欧米で非常に売れており、マンガの影響を受けて日本に留学する人も少なくない。中には、日本語の原作を見るために日本語を学び、マンガ翻訳家を目指す人もいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月17日