今回の状況はかなり異なる。米連邦準備制度理事会(FED)の通貨政策はこれまでより慎重になった。過去の繁栄時の過度の投資が現在の資本の過剰をもたらした。空き室や請負者のいないマーケット、顧客を探せない工場……。
同時に、消費者は自身の財産が予想より少なくなり、融資に用いられる抵当品も少なくなり、債券者による圧力も予想より大きくなっていることに気づいた。民間の支出が崩壊し、バブル後の経済衰退が常に継続して10年を超えているのもうなずける。
※ローレンス・サマーズ
ハーバード大学教授
元ハーバード大学長
元クリントン政権後半期に財務長官
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月20日