日本のゴルフ場の状況について、日本ゴルフ場事業協会理事の大石順一氏、事務局長の小沼達夫氏にインタビューした。
統計概況
日本のゴルフ場数は約2400カ所、敷地面積は平均約100ヘクタールで、全ゴルフ場の面積は国土面積の約0.8%を占める。
最初のゴルフ場は100年前に神戸に造られた。建設ラッシュを迎えたバブル景気時代には、年平均100カ所がオープンした。専門家の分析によると、日本に現在あるゴルフ場の数は、実際のニーズより約3割多いという。
環境保護を重視
日本でゴルフ場を建設するには、地元政府の許可がいる。建設においても運営においても、最も重要な条件は環境保護である。
建設を申請する前、投資家はフィージビリティ・スタディを行わなければならない。開発計画地に貴重な野生動植物や歴史遺跡が存在すれば許可は下りない。貴重な野生動植物が存在しなくても、どのような動植物が生息しているか、それらの活動、生長の習性や条件を調査しなければならない。しかも調査、観測、データ取得の期間は2年以上とされている。これらを行ったうえで建設を申請し、許可が下りれば土地を購入し、建設に取り掛かることができる。調査、申請から開発、完成まで平均して10年かかる。
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