打ち水で夏を乗り切る日本の人々
日本は7月、年に1度の夏の恒例行事、お盆を迎える。しかし、地震と津波により原発停止が広がっており、東京などでは電力供給が過去になく逼迫し、自粛ムードが漂っている。日本のメディアが伝えるように、今夏、日本列島のキーワードは「節電」になりそうだ。香港紙・文匯報が伝えた。
原子力発電は震災前、日本の発電量全体の30%を占めていたが、震災後、原子力発電所の運転停止により日本は深刻な電力不足に陥った。震災後3カ月余り、気温の上昇にともない、電力不足が全国に広がりつつあり、「計画停電」が長期的な節電計画として取り上げられている。
ある報道によると、東京から近い埼玉県熊谷市は24日、39.8度の稀にみる猛暑となり、夏入り以来、国内最高気温を観測した。この日の東京電力の電力使用率は91.6%に達し、震災後のピークを記録し、電力の供給が限界に迫った。持続的な猛暑を受け、日本各界の電力供給に対する不安が強まっている。
電力不足に対応するため、“節電”が日本政府の今夏の重要課題となっている。日本環境省は東京で“クール・ビズ” キャンペーンを行い、ネクタイや上着をなるべく着用せず、軽装の服装を着用しオフィスのエアコンの使用を極力控え、扇風機を導入するよう呼びかけた。政府もまた、エアコンの代わりに扇風機を利用、使わない家電はコンセントを抜く、冷蔵庫の設定温度を下げるといった取り組みを推奨している。