環球網の蒋豊特約記者は20日の番組「蒋述日本」の中で、中国の三一重工が災害救援に参加した功績を日本のメディアは冷淡に扱っていると述べた。
◇日本政府、原発事故処理「安定的な冷却」に到達
19日夜6時半、7時からの記者会見までまだ時間があるため、私は日本の首相官邸1階の記者会見室で手渡された資料に目を通していた。日本政府が福島第一原発事故処理を発表してから3カ月になるこの日、海江田万里経済産業相と細野豪志原発事故担当相が合同記者会見を開いた。
「資料一」には、日本政府は「工程表」に示された第1段階の目標である「原子炉の安定的な冷却」に到達したとし、2号機と3号機については期限を前に「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめた。
◇三一重工の放水車の多大な功績 日メディアあまり報道せず
この資料とともに配られた写真をみると、この目標を達成する過程で、中国企業の三一重工が寄贈したロングアームポンプ車「麒麟」等によって、遠隔操作で福島第一原発の1号機、2号機、3号機、4号機に対する注水作業を実施し、1号機は5月29日、4号機は6月17日に「安定的な冷却」に到達したことがわかる。2号機は5月31日、3号機は6月30日にそれぞれ熱交換器による循環冷却を回復した。それより前、原子力安全保安院は5月21日に2号機、6月15日に3号機に対してその効果と安全性に関する確認・検査を行った。
この資料を手渡された際、スタッフは私に「この資料の内容は7時の記者会見が終わってから発表される」と告げた。しかし、20日にこのことを取り上げた日本の大手紙やインターネット媒体は1社もなかった。こうした点から、日本のメディアに対する認識を深めることができる。
◇日メディアの喪失感と不満 いいニュースは伝えない
日本のメディアが中国および中日関係の問題を報道する際、2つの傾向がみられる。まず、悪いニュースは伝えるが、いいニュースは伝えない。彼らは色眼鏡をかけ、さらに虫眼鏡を使って悪いニュースを探している。こうした報道を通じていわゆる「公正」と「自由」を保つ一方、こうした「比較」を通じて、日本国民の喪失感を和らげている。次に、一方的な価値観を追究している。中日関係の問題において、日本のメディアは中国が改革開放後に日本が行ってきた対中支援をよく取り上げ、中国に「報恩」の心を求め、このことに関する宣伝が不十分だと中国に不満を持っている。しかし東日本大震災後、中国が日本に対して行ってきた一連の援助を、日本は米国の援助ほど宣伝していない。これは彼らが一方的な価値観を追究する結果だ。
日本のメディアがこの点を改善しない限り、中日の国民感情はなかなか徹底的に好転しないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月21日