森山議員 被災地との連絡・調整で感じること

森山議員 被災地との連絡・調整で感じること。

タグ: 被災地 ボランティア

発信時間: 2011-09-14 14:36:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

森山浩行(衆議院議員・民主党災害ボランティア室茨城県担当)

● 3月11日金曜日午後、東日本大震災発生。16年前の阪神大震災では震度計までも破壊され、神戸が激震地であることはしばらく把握できなかったことをおもい、震度計が壊れたところがないかと真っ先に考えたが、そこは大丈夫で、大津波で町ごと流されるという想像を絶する光景が画面に。過去の経験などから知っていると思い込むことを予断、というが、災害はその場の状況を的確に把握し、対応することが大事で予断を持って判断してはいけないと確認のうえ、「震災ボランティア準備室」を立ち上げ。

● 「震災ボランティア室」では72時間は警察・消防・自衛隊など「人命救助」最優先であることを考え、問合せを含めて自粛。その後も状況を確認しながらボランティアが現場の救助の足手まといになったり、ナホトカ号の重油流出事故の際のように遭難したりすることのないよう、3月は行政・ボランティアセンターなど「受け入れ態勢の整備」の情報収集。

● 3月後半からはボランティアセンターの稼動や個人での被災地入りが増加、県庁や市役所、ボランティアセンターなどの情報を整理するとともにボランティアバスの運行をスタート。各県担当をつくって連絡・調整にあたった。被災地以外では報道を見て政権批判が続いたが、被災地ではもちろん不十分なところもあるものの、多くの感謝の声に触れることができている。

● この間、大事だと感じることの一つ目は「言葉のニュアンスのチューニング」ともいうべきもの。書類にすると「緊急」の二文字になることが、緊急性や必要性など、温度や担当を固定することで温度を感じ取ることが出来る。逆にこれができないと不必要な資料の提出を求め、客観データが必要、となる。緊急時の対応としては最前線のニーズをしっかり支える、という意思決定のもと、現場と本部の信頼関係をもって情報のやりとりをすること。

● 二つ目は「間に立つ人の立場で現場の声をつぶさない」こと。市民のニーズを市役所の立場で間引いたり、市役所からの要請を県庁の判断で国に届けない、など、平時には予算や人員の限りある中で「まとめる」判断をすることが大事ですが、非常時においては「大きな声で助けを求める」ことがスタート。中間で「無理」という判断をして本来できることまで時間がかかることも起こります。

● 三つ目は「物資や人材のマッチングは拙速で」。完璧な仕事をしようとしてスピードが損なわれてはならない。多少のミスがあっても物も人もできる限り早く現地へ、が基本。

● 被災者にとっては「放置される」ことが一番の恐怖。「しっかりサポートし続けるよ」という心やメッセージをヒトやモノに乗せて届けることが支援の本質であると感じている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月14日

日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。