下水油、日本が消滅し得たわけ

下水油、日本が消滅し得たわけ。

タグ: 下水油 廃棄油 生活排水 日本の経験

発信時間: 2011-09-26 09:24:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

こうした日本政府の手段は参考に値する。油含有排水を処理するための費用を廃食用油の回収および精製にあてている。廃食用油の政府買取り価格は悪徳業者の買取り価格よりも高いため、悪徳業者は商売が自然に立ち行かなくなると言う訳である。

廃食用油の政府買取り価格は、ガソリンなどよりも相当安いため、その差額分、行政支出が抑えられる。また、こうしたバイオディーゼル燃料は、工業原料として知られるヒマシ油をわざと加えてあるため、食用として再利用されることはまずない。日本政府にとっても回収業者にとっても悪い話ではない上に、クリーンエネルギーとして再利用することで環境保護にもつながり、また食用に再利用される心配もない、というわけである。

エネルギー資源が欠乏している今日、その原料が多様なこと、排気ガスの排出量が少ないことを理由にバイオディーゼル燃料は世界各国から注目されている。廃食用油はバイオディーゼル燃料の原料である。ドイツ、米国ではバイオディーゼル燃料の利用が奨励されており、メーカーには相応の補助金までもが出される。

ゴミ収集車が廃棄油で走る、というとなんだか奇妙だが、実は非常に単純なことなのである。廃食用油の政府買上げは、油含有排水の処理の問題を有効に解決している。廃棄物の再利用は中国人が最も得意とする分野であるため、日本で出来ていることが中国で出来ない訳がないのだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月26日

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