「天宮」が中・日・印間の宇宙開発競争をもたらす
西側メディアが中国・日本・インドの「宇宙開発競争」と称する内容について、コンダペイリー教授は「この3つの国の宇宙開発の捉え方はそれぞれ異なっている。中国は数量に、インドは品質にこだわる傾向が見られる。また日本の宇宙計画は中国やインドよりも精密かつ先端的なものである」と述べている。
コンダペイリー教授によると、中国・インド・日本間で確かに宇宙開発競争が見られるが、今のところ、主に民需市場の分野に限られる。中国・インドはそれぞれ「未来の顧客」を奪い合っている状態にある。なぜなら二国とも低価格の個人向け衛星打ち上げサービスを提供することができるからだ。
しかし、戦略および安全といった分野では、中国・インド・日本間で宇宙開発競争があるのかどうかはっきりしない。だが、2007年1月、中国が弾道ミサイルを使った自国の人工衛星の撃墜実験に成功してからというもの、インド・日本が同様の実験に関心を持ち、計画していることは充分にあり得る。
コンダペイリー教授曰く、「天宮1号」打ち上げ成功後、中国・インド・日本の3国間に競争が生じたとしてもそれは個人向け人工衛星の発射などといった「健全な市場競争」に基づくものである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年10月8日