文=コラムニスト・中川幸司
北京(も含めて中国の北方地域全域)では都市全域屋内暖房(暖気:ヌアンチー)が入る季節となりました。この季節になりますと、寒がりの僕は非常に出不精になってしまいます。屋内と屋外の寒暖差が激しいので体調も崩しやすいです。外出後はうがい手洗いを欠かさずにすることだけでなく、ビタミンなどのサプリも摂取して、身体の外側と内側から多様な風邪の防護策・体調管理対策を考えておくことが必要ですね。
日本と中国のメディアでともに扱われている話題ですので、今回は最初にすこしだけおカタイ話題、前回のブログで触れたTPP関連報道についてさらっと補足しておきます。
10月は日本の政界はTPPへの日本参画是非について大きく揺れました、また日本国内の多くのメディアでも有識者がこぞって賛否両論を展開し、連日のように多角的な見方が語られていましたね。最終的には、日本は野田総理の「曖昧な結論(TPP参画を表明した記者会見)」であり、そしてハワイでのAPEC首脳会議後の日米の「合意したはずの見解」が実は異なっていた、ということで野田政権は国内的にも、国外的にもよくわからない立場をとってしまったことになりました。
さて10月の頃、こうした日本でのTPPの話題が盛り上がっている時に中国国内ではあまりTPPについて議論されていませんでした。よって前回の僕のブログでは中国抜きでのTPPフレームの問題について書いていました。それが、先のAPEC首脳会議と先日のASEAN首脳会議を通じて国際的なTPP参画国フレーム、これに関連した外交上の流れの見通しが良くなってくると、中国政府としてのコミットメントが次第に出だして、また中国内でもメディアで多く語られるようになって来ました(中国政府主導で中国メディアにて語られるようになったことは明らかでしょう。)。
TPPに関して、これら一連の日本政府と中国政府の「動き」の違いをみられるのは非常に対照的で面白いところかと思います。世界の流れが出来る前に外圧からYes or NOをつきつけられ、国内で「喧々諤々」と議論した上で、結局「答えがでない」日本と、世界を観察して、ある程度の「答え・方向性」を政府で既に用意した上で、国内世論を後付で引き起こす中国が好対照ですね。
・・・と、これらの両国の外交問題に対する取り組み方・意思決定方法の「是非」「功罪」については、今回のブログの本題ではないのでこれくらいにしておきましょう。
話題は180度かわり、今回の「ヤワラカイ」ブログのテーマです。