日本で流行っている「ご当地キャラクター」と、中国でのこれからの発展についてお話ししてみたいと思います。
B級グルメやご当地キャラクター、といったように日本では「地方再発見」のようなものが話題になっています。そもそもこれらは、ビジネスというよりもむしろ「地域活性化」をベースにした市民運動とも捉えることができるでしょう。
B級グルメの例を挙げますと、僕の出身の行田市というところでは、「ゼリーフライ」という食べ物がありますが、これもB級グルメの一つです(甘いお菓子のゼリーを揚げたものでは、ありませんよ!とても美味しいコロッケの一種です。)、その他栃木のレモン牛乳、秋田の横手焼きそば、愛知のあんかけスパゲティなどなど。ご当地キャラクターでは、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」はもはや全国メジャー級の有名度になりました。京都の「ホテイレッド」「ダイコクホワイト」「エビスイエロー」「ビシャモンブルー」「ショウキグリーン」の五人の戦士から構成される「法華戦隊ミョウレンジャー」なるキャラクターがいるそうです。面白いですねぇ~。
市民運動という見方ではなく、ビジネスモデルとしては、「ご当地キャラクター」とは何かと申しますと、キャラクターマチャーンダイジングと呼ばれるもののひとつです。キャラクターマチャーンダイジングというのは、コンテンツビジネス産業の中でも、そこそこの利益率があり、また「無形」を扱うコンテンツビジネスの中でも安定的な収益をもたらしてくれるビジネスモデルです。企業等がある一つのキャラクターの版権・著作権を所有し、これをDVDや書籍などでの出版、玩具などへと様々に展開していきます。
ひとつのキャラクターが多くの商品展開として売上貢献していくわけですね。
そしてそのキャラクターマチャーンダイジングの一手法である「ご当地キャラクター」というのは、2種類の意味がありまして、ひとつは、全国的に(全世界的に)有名なキャラクター(例えば、サンリオのハローキティやディズニーのキャラクター≒ナショナルブランドキャラクター)を各地の特色ごとに衣装などを変えてキャラクター商品としているものです。もうひとつは、本当にある特定地域(地方都市や各アミューズメントパークなど)だけのキャラクター(≒ローカルブランドキャラクター)を利用したキャラクター商品です。