シンガポール日刊紙「The Straits Times」に、日中および日米の関係における日本政府の対応についての記事が掲載されている。以下にその要約を紹介する。(筆者:関永堅)
米国は今、アジア太平洋地域における同盟国との安全保障協力の強化に余念がない。安全の確保という意味で、日本は歓迎すべきことであるが、中国との関係において、新たな問題が浮上することを意味している。
米国の軍事力は、中国を敵対視する諸国の刃を矛に収めさせる作用を持っている。だが日本にとっては、頭痛のネタをももたらす存在である。なぜなら、日米関係を強化すれば、日中関係の悪化をまねくからだ。
板挟みになった日本がすでに窮地に立たされていることは野田政権も充分に理解している。アジア太平洋地域における外交および軍事戦略を強化していくことを米国政府が表明した後の日本政府の対応を見れば一目瞭然である。先週末、東アジア首脳会議終了後の会見で野田首相は「アジア太平洋地域に米国が関与を強めていくことは歓迎すべきだ」との見解を述べている。