日本はこの度、TPP交渉参加への方針を表明している。カナダおよびメキシコも参加の意向を表している。
日本政府がこの決定を下したことは、TPP交渉を行なう上で大きな作用を持つものである。だが、交渉に参加していない中国と対立することにもなる。中国政府は先週末、日中韓3カ国の自由貿易協定(FTA)締結に向けての交渉を今後も引き続き行なうことを表明している。こうした中国の積極的な姿勢に対し、日本政府は慎重な構えを崩さない。
安全保障問題に詳しいミカモト氏は、日本政府が直面している問題について以下のように指摘している:「アジア太平洋地域における中国の軍事力は日増しに高まっている。日本がこれまで培ってきた各国との外交手段は、今後は使えなくなるだろう」
「毎日新聞」には、日本はASEAN諸国およびアジア太平洋地域におけるその他の諸国との提携を欠かかすことはできないと指摘し、「ベトナム、フィリピン、インドネシアなどの国々との重層的な安保関係の進展は、日本の外交力を高めるとともに、アジア太平洋地域の安定に資するのは間違いない」としている。