かごの中の子ザル
番号がふられた実験用のサル
香港『文匯報』7日の報道によると、日本臨床実験企業の新日本科学(SNBL)は米国にある実験室でこのほど、実験用のサルを虐待して、体を傷だらけにした後、死活を考えず放置したとして摘発された。動物保護団体は同実験室の元社員の告発を受け、連邦政府に調査介入を要請していた。
同実験室は米国ワシントン州のベドフォードにある。元社員はこの実験室で薬物テスト期間中、サルに1分後、5分後、10分後、15分後、30分後と数回にわたり採血を繰り返した。通常30分後にはサルの血管はたびたびの採血で裂け、元社員は繰り返し針でサルの腕や太ももを刺して、血液を採らなければならなかった。サルは最初は大声で叫んだり、身震いし、けいれんするなど激しい反応があったが、数分間後には力尽きた。
また、同社従業員が不注意からサルを傷つけていたことも指摘された。鉄のかごを強い力で閉じたときにサルの尾が切断されたり、過度の力でサルが鼻血や骨折することもあった。いずれもサルは治療されることなく、心身に障害を負い、たびたび驚くような状態になっていたと摘発した。
同社はこれまで何回も規則違反事件で批判されている。2008年には、社員がサルが入ったままの鉄のかごを高温洗浄機に入れ、不注意でサルに大やけどを負わせ死亡させた事件があった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月8日