福島市、伊達市、二本松市のコメから基準を超える放射性セシウム
日本メディアは11日、福島県福島市、伊達市、二本松市のコメから国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと報じた。福島県産のコメの安全性への懸念が広がっている。
報道によると、これらの地域のコメはすでに出荷停止となった。同地域は山に近く、放射性物質が集まりやすいホットスポットが形成されている。同地域の住民は、「もともと放射線量の高い地域と言われていたので、驚いていない」と話した。
福島県は現在、福島市、伊達市など29の市町村で放射線物質の検査を実施し、汚染状況の把握に努めている。また、基準を超える放射性物質を検出した水田の土壌を調査し、汚染の経路などを調べている。
福島県は9月と10月にコメの汚染調査を実施していたが、そのときには基準を超える放射性物質は検出されなかった。福島県知事の佐藤雄平知事は10月12日に「安全宣言」を出し、全国に福島県産コメの安全性をアピールしていた。
政府の調査に漏れ
基準を超える放射性物質が検出されたのは、福島県産のコメが流通したあとだった。福島県庁の幹部は、「やることはやった。すべてを調査することはできない」と釈明しているが、最終的な被害者は農家である。
福島市大波地区の農家、伊藤芳信さんは、「来年は田植えが許されないだろう」と嘆いた。
日本農林水産省と福島県庁の調査には漏れがあった。福島県産のコメが国民から敬遠されるのは必至である。コメの農家と卸売業者は苦境に立たされている。
政府による出荷停止命令
11月、福島市大波地区の農家が農協に委託して自主的にコメを調査したところ、基準を超えるセシウムが検出された。それをうけ、日本政府は福島県に対し、同地区のコメの出荷を停止するよう指示を出した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月12日