映画「金陵十三釵」で憎まれ役を演じる日本人俳優

映画「金陵十三釵」で憎まれ役を演じる日本人俳優。 張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作「金陵十三釵〜The flowers of war」では、1937年の南京事件を起こした旧日本軍兵士を演じる日本人俳優が数多く起用されている。撮影期間中に発生した東日本大震災により、渡部篤郎、山中崇、小林成男などに対し、撮影班すべての人からの関心が寄せられた…

タグ: 映画 金陵十三釵 南京 虐殺 日本人 俳優

発信時間: 2011-12-20 15:50:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作「金陵十三釵〜The flowers of war」では、1937年の南京事件を起こした旧日本軍兵士を演じる日本人俳優が数多く起用されている。撮影期間中に発生した東日本大震災により、渡部篤郎、山中崇、小林成男などに対し、撮影班すべての人からの関心が寄せられた。そうした温情あふれるムードの中で、極悪非道な悪役を演じるという葛藤に向き合わなければならなかった。小林成男は「最後まで自分の役を演じきったと思う。加藤中尉役をやる以上、中国13億人から憎まれてみせます」と語っている。

撮影期間中に発生した大震災

2010年12月、チャン・イーモウ監督の脚本が手元に届いた。一読した後、小林成男は祖父の墓前を訪ね、自分が無事この役柄を演じきることができるよう祈ったという。「加藤中尉役を演じるのが最終的に私に決まった時、私の俳優人生において一番大きな仕事が来たことに、また最も光栄な出来事に、思わず叫び声を上げました。全力で加藤中尉を演じようと誓いました。そして、この役を演じる以上、中国13億人すべてから憎まれてみせようじゃないか、と思いました」と述べている。

そんな覚悟を胸に訪中した小林成男を待っていたのは、撮影班のなんとも和やかなムードで、小林はすっかり気がそがれたという。「各国から集められた撮影スタッフや俳優はみなとても私に友好的でした。私は撮影用の大道具・小道具の充実ぶりに見とれるばかりでした。こうした雰囲気の中、私が演じる加藤中尉は極悪非道だ、と言いまわるほかありませんでした」と述べている。初めの撮影が終了し、一時帰国した小林を待っていたのは3・11大地震だった。小林には年老いた母親がいる。そんな母親を日本に置いてまた中国に行くのは本当に心苦しかった。「撮影現場に戻った私を、みなとても気遣い、あれやこれやと聞いてくれました。牧師役のクリスチャン・ベールにオスカー助演男優賞(デヴィッド・O・ラッセル監督のボクシング映画「ザ・ファイター」)受賞のお祝いの言葉を言った時、ベールは「君や君の家族が無事でいてくれたことの方が何よりもうれしいよ」と言ってくれました。

童謡「ふるさと」、かられる望郷の念

1   2    


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。