日本は90年代にゆとり教育を始めてから、子どもたちの学習時間が減り、遊びにふけり、まじめに勉強しない子どもが増えた。日本社会はその大部分の責任を教職員に押し付けている。日本の子どもたちの学習能力、資質が年々低下している責任を、教職員が背負わされているのだ。
日本の学校では厳格な教職員管理制度を実施しており、教職員は高い能力と資質が求められるが、それは多くの教職員が受け入れられる最低ラインを越えている。現在、中国の学校の多くで行われている「目標管理」、「数値化」、「双方向評価」などの制度はすべて日本から導入したものだ。教職員は業務上だけでなく、生徒や保護者からも評価を受けることになる。これは教職員に授業の他にかなりの無形のストレスを与えるだろう。大きなストレスが日本の教職員を精神疾患に追いやっているのだ。
教職員のストレスが大きければ、授業に影響が出て、生徒との関係も悪化し、悪い事件が起こる可能性もある。こうした状況は、教員本人にとっても、生徒にとっても、教育全体にとっても危険だ。(文=蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月29日