米経済誌「フォーブス」はこのほど、「新しい年の世界の経済見通しを予想する時期がまた来た。多くの人は2011年末から主要経済国の健全性を心配し始め、中国経済がソフトランディングを実現するかは最も議論されるテーマの一つとなっている」とする文章を掲載した。
フォーブスは、中国による近ごろの預金準備率引き下げは経済成長率の減速に対する懸念の表れである可能性があり、また、欧州の債務危機は減速の主な原因だとした。データを見ると、中国の製造業は萎縮しつつあるが、中国の経済成長の大部分が製造業によるものである。
米経済メディアの「ビジネス・インサイダー」によると、経済学者は2012年の中国の経済成長率を8~8.5%に予測している。これは過去10年の最低水準となる。
また日本のメディアも、欧米の景気後退が深刻化するにつれて、輸出に頼って成長する中国経済は巻き添えを食らい、2012年に成長率が低下することは避けられないとの見方を示した。
さらに、日本には回復の兆しが現れており、そのうえバイオ、省エネ、ITは中国が最も必要とするものであるため、2012年は中国市場から利益を得るだけでなく、中国の成長率が減速しているうちに世界2位の座を奪回することも可能だとした。
これについて、対外経済貿易大学世界経済研究室の藍慶新主任は、「日本経済が2012年に中国を超える可能性は大きくない。日本メディアがこの話題を大きく取り上げるのは、日本が『世界2位』という肩書きに大きなコンプレックスを持っているためだ」と語った。
「2011年の具体的なデータはまだ明らかになっておらず、中国のGDPが日本をどれくらい上回っているかはわからない。しかし、各大手金融機関の予測を見ると、中国の経済成長率は8%に達しているが、日本はわずか2%にすぎない」と藍慶新氏。
さらに、日本が中国を超えるのは、中国経済にマイナス成長、またはバブル経済の崩壊などの極端な状況が現れたときで、このような極度な悲観視はあまり客観的ではないと強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月4日