資料写真:日本の拘置所
第三に、日本の歴代法務大臣の中には敬虔な信徒が少なくない。池田勇人内閣の賀屋興宣法相、佐藤栄作内閣の赤間文三法相、海部俊樹内閣の佐藤恵法相はいずれも信仰上の理由から任期中、死刑執行命令書への署名を拒否した。小泉内閣の杉浦正健法相は仏教徒であることから執行命令書への署名を拒んだ結果、死刑囚は数年生き延びた。
第四に、法務大臣が「死刑執行人」になりたくないのは、日本民族の生死に対する見方と関係がある。日本では自殺率が高く、13年連続で自殺者の数が3万人を超えている。これは日本人の死に対する概念を反映すると同時に、とりわけ「罪」のある死者に対する態度が他の民族と大きく異なる。日本の神道は、人は生前何をしたとしても、死後は神となり人々から尊敬されると強調する。日本人も一般的に生前悪であろうと善であろうと死後は仏となり、位牌を神社に置き、後世の人々の供養を受けると考えている。そのため多くの法務大臣は内心、死刑を執行することでかつて悪事を犯した悪人の「思い通り」にならないよう、自らが人々から非難を受ける罪人となっているのだ。(作者:日本新華僑報 蒋豊編集長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月10日