日本を代表する景観が富士山を背景に舞い散る桜の花だとすれば、外国人を最も感動させる心象風景は、和服を着た日本の少女だ。恥じらいながらもあでやかで、屹立とした姿が印象的だ。和服は日本の粋であり、日本の象徴といって過言ではない。
多くの日本人が最初に和服を着る「七五三」
静岡県三島市は伊豆半島の北端に位置する風光明媚な観光地だ。浙江省麗水市と姉妹都市の関係にある。
日本の習慣では、3歳、5歳、7歳がめでたい歳にあたる。毎年11月15日は「七五三」と呼ばれる式典があり、3歳、5歳、7歳の女の子と5歳の男の子はみな、伝統的な日本の礼服を着て父母とともに神社に参拝し、平和と健康を祈願する。参拝が終わると、父母は鶴と亀が描かれた袋に入れた千歳飴を子供に与えることになっている。2つの動物は長寿の象徴であり、子供が長く幸せに生きて欲しいという父母の願いが込められている。
日本人は一生のうち何度和服を着るのだろうか。今回の静岡への取材でその答えを見つけた。