芥川賞受賞・田中慎弥、がんこで高尚な人

芥川賞受賞・田中慎弥、がんこで高尚な人。 優れた作家である田中氏は学歴こそ低いものの、文学者としての執着心、固執と言ってよいほどの精神を貫いてきた。生活のために働きに出ることを拒否し、パソコンや携帯電話などといったデジタル製品を持たず、ただただ執筆だけに日々を費やしてきたこの「変わり者」に対し、日本文学界への希望を抱く読者も少なくない…

タグ: 芥川賞 田中慎弥 小説 文化 作家

発信時間: 2012-02-20 15:28:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

田中慎弥氏

第146回芥川龍之介賞の選考会が2012 年1月17日、東京都内で行われた。過去4回も芥川賞の候補になりながらも落選し続けた作家・田中慎弥氏の著作「共喰い」が、この度ようやく受賞作に選出された。集英社が1月26日に公開した情報によると、同氏の著書は飛ぶように売れており、発行数もすでに10万部を突破しているという。

日本文学界の登竜門たる芥川賞の受賞という喜ばしい出来事を巡り、田中慎弥氏はその「悪態」を以って一躍「時の人」となっている。受賞発表直後の記者会見に現れた同氏は、「確か(米女優の)シャーリー・マクレーンだったと思いますが、アカデミー賞の候補に何度もなって、最後にもらったときに、『私がもらって当然だと思う』って言ったそうですが、まあ(私も)だいたいそういう感じです」と、文学者としての高尚さを余すところなく表現している。また、芥川賞の選考委員に名を連ねている石原慎太郎都知事にも痛烈な嫌味を投げかけるのを忘れていない:「4回も落っことされた後ですから、ここらで(自分から)断ってやるのが礼儀だと思いますが、私は礼儀を知らないので。もし断ったと聞いて、気の小さい選考委員(石原知事)が倒れたりなんかしたら都政が混乱しますんで。都知事閣下と東京都民各位のために(賞を)もらっといてやる」との発言はメディアの驚かせた。

「口は災いのもと」との言葉通り、非常識とも言える田中氏の発言に世間からは悪評が押し寄せられた。これに対し、1月26日付の「毎日新聞」に、「芥川賞に選ばれて:言いたいこと、あの夜と今」という題名の田中氏の弁明文が掲載されている。人々に高慢な作家というイメージを与えたとはいえ、執筆活動だけで生計を立てる田中氏の著作本への評価は上々である。上記の弁明文が公開された後、日本国内のネットユーザからは好感や激励の声が高まっている:「田中慎弥って変人って思っていたけど、あの記事を見て真相が分かった」「彼の作品はとても面白い」と好評だ。

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