人の多さに比べて福袋が少ないため、人気のお店は混雑して大騒ぎになると思っていたが、入ってみると、たくさんの人が押し寄せたにもかかわらず、押し合いへし合いするのではなく、速やかにきちんと整列していた。(馮潔撮影)
新年に日本に旅行に行くなら、絶対に逃してはいけないものがある。それは日本の大手デパートやショッピングモールの元旦営業、つまり日本人が言う「初売り」である。どの店でも大幅な値引きセールを行なっており、中でも一番お得なのが「福袋」だ。「福袋」は一つの袋の中に予め決められた商品がいくつか入っており、販売価格が中身の商品の合計価格よりも大分お得になっている。
人々はこの時期にデパートに押し寄せ、家族総出で売り場に駆けつける。お店側は客足と売上が共に伸びることに期待しており、めでたい新年、客は賑やかさと安さを求め、幸運に彩かって縁起を担ぎたいと考える。
2012年元旦の朝、東京豊洲の大型ショッピングモール・ララポートは大賑わいで、皆「福」にあやかりに来ていた。店がオープンすると、人々は勢い良く駆け込み、小走りしてお目当ての場所へと散っていく。新年の売り出し方法として「福袋」は105年の歴史を持っている。しかし、ここ20年ほど、店側は福袋の中身を公開して販売するようになった。今年元旦、ララポート豊洲では200店舗が合計1万個の福袋を販売すると告知していたため、多くの人が予め計画してやってきていた。