Q5:安徽省はたくさんの有名人を輩出し、深い文化的蓄積があります。日本の読者に特色ある地域や観光地を紹介していただけますか。
李斌省長 安徽省は素晴らしいところです。「徽」という漢字には、山、水、人、文という文字が入っていますが、これが安徽省のイメージの一番よい説明になるでしょう。ここには美しい山水の風景、豊かな地域文化、素晴らしい人文と歴史があり、中国でも観光資源が最も豊かな省の1つです。山水風景では、「2つの山と1つの湖(黄山、九華山、太平湖)」が世界レベルの観光地となっています。黄山は世界自然遺産、世界文化遺産、世界地質公園という3つのタイトルを持っています。九華山は中国仏教の四大名山の1つで、「蓮花の仏国」と呼ばれ、いつでも参拝者でにぎわっているところです。独特な風景と豊かな自然に恵まれた太平湖は、「中華のヒスイ」と呼ばれています。また、中国の2つの大河、長江と淮河が安徽省を貫いていて、それぞれ安徽省内を400㌔ほど流れており、全省を3つに分けています。川によって分けられた3つの地域には、それぞれの文化と伝統があり、南部は広くて深い文化を持ち、朱子学や清代最大の散文流派「桐城派」など重要な学術・文化流派が育まれました。徽劇、安徽料理、徽派建築、徽商文化、文房四宝などは世界的に有名です。北部も文化の蓄積が厚く、歴史旧跡がたくさんあり、管子、老子、荘子、曹操、華佗ら、多くの歴史上の有名人を輩出しており、道教文化や建安文学など重要な文化流派がここで生まれました。中部の江淮地区は、中国近代工業の重要な発祥地の1つで、中国の近代化の発展をリードしました。
中国には「百聞は一見に如かず」ということわざがあります。私はより多くの日本の方々に安徽省を訪問してほしいと思っています。ここにやって来たならば、絶対に後悔することはなく、魅力あふれる安徽省を感じてもらえると信じています。
人民中国インターネット版 2012年4月
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