ところが恒大のパフォーマンスが彼の考えに再考をもたらした。広州恒大が中国代表のイメージを変えたとし、非常に高いレベルのチームだと認識するようになったのだ。3名の外国人選手はアジアでもトップクラスにあり、他の中国人選手も個人技、戦術ともにレベルが高いとした。カンフーサッカーとも揶揄されてきた従来の中国サッカーの姿は、このチームにはない。フットワークも軽く、直ちに追いつく。このチームは決して侮れないとの見解を示した。また彼は、恒大はいま自信にあふれていて、3つのゴールは共に個人技能によって決まったものだとする。柏は残念な結果に終わるしかなかった。
3対1で柏を下した恒大。この試合でグループ首位に躍り出た。同時に、ライバルたちがこのチームを意識し始めた。恒大が1次リーグで示した卓越した戦術から、日本人も中国サッカーの見方を徐々に変え始めている。恒大の出現が、日本人の中国サッカーのイメージを変えたのである。ついでに言えば、今回日本で戦っている天津チームも、不屈の精神で名古屋グランパスを0対0で引き分けに持ち込んだ。この結果に対して天津を率いるストイコビッチも、主客が変わったと喜ぶ。