竹の子族
1980年代前半、原宿代々木公園の歩行者天国で、ショルダー式のテープレコーダーを持った竹の子族が踊っていた。このブームは1970年代後半、東京新宿のディスコで流行していたダンスが由来だという。竹の子族は奇抜な服を着て、屋外でディスコミュージックに合わせてタップダンスのような踊りをする若者のことである。当時の原宿の「ホコ天」は竹の子族の若者であふれ、ピーク時には2千人を超えたという。踊るときに彼らが着ていた服は「ハーレムスーツ」と呼ばれた。この服は、赤やピンク、紫といった原色のナイロン生地を使い、和服や中国服のようなデザインをしており、暴走族の特攻服のようなふくらみのあるアウトライン、足首部分のプリーツ加工が特徴である。