ロシアのメディアが伝えたところによると、ロシア極東サハリン州のホロシャビン知事は、「今年、南クリル諸島(日本名・北方四島)で初となる韓国と中国企業の投資を迎える」と発表した。ロシアが公式にこれを認めるのは初めて。
◇投資事業のスケジュールは未定
水力発電建設に豊富な経験をもつ韓国企業が択捉島に建設する港湾の事業規模は14億ルーブル(約4600万ドル)。一方、国後島では中国企業が大型農場を建設する。具体的な企業名は明らかにされていない。知事は、「クリル諸島の開発は日本の資本と企業にも開放している」と述べた。
韓国と中国の投資家は南クリル諸島での事業に興味を示しているものの、協力の可能性は双方の具体的な意向によって決まる。今の段階では協力の意向を明らかにしているだけで、日本との領土問題が投資家の投資意欲に影響する恐れがある。そのため、投資事業がいつ着手するかはまだわからないと専門家は指摘する。
◇日本、「交渉のカード」を失う