日本の華字メディア「新華僑報」のウェブサイトは先ごろ、日本の若者は生活に満足し、自己中心的に考え、国家や社会に対する責任感がますます希薄になっているとする評論を掲載した。専門家の分析では、日本の若者と彼らの親世代の思考が大きく異なってしまった主な原因として、「渇望」を知らないことを挙げる。確かに日本はいま経済低迷にある。しかし現代の若者は、実は日本史上、最も豊かな生活を送っている世代である。日本の経済学者は、日本の熟練工は今後急激に減少し、経済発展の潜在力も弱まると予測している。これは明らかに、経済復興を進める日本にとって悪いニュースだ。以下は要約。
日本の雑誌「NEWSポストセブン」の最近の報道によると、日本の中学生は自分の将来に対し両極端の考えを持っていることが、文部省の調査結果で明らかになった。1つは「安定志向」である。公務員や教師など安定した職業に憧れている。もう1つは「無計画」である。どんな仕事でもいいから長生きできればよい、人生は1度しかないのだから、やりたいことをやりたいという考えである。
戦後の日本は急速に発展し、世界第2の経済大国になった。これは当時の若者が苦労をし、自己犠牲を厭わなかったことと直接関係している。彼らは強い集団意識と国家意識を持っていた。しかし彼らを継ぐ世代は、ますます自己中心的で、元気がなく、方向性を見失っている。現状に安住し、自己中心的に考え、国家や社会に対する責任感が欠如している。
日本では、98%の子供が高校に入学する。現在日本には337万人の高校生がいる。しかし現在、彼らは「活力と情熱を失い、全てに無関心」な世代だと多くの人が認識している。彼らは、大人が憂えるほど消極的な精神状態にある。このため、日本社会はこの現状を変えるための努力をすべきだと考えるようになっている。