南京大虐殺紀念館、加藤嘉一氏の発言に反論

南京大虐殺紀念館、加藤嘉一氏の発言に反論。 すでに一定の時間が経過したが、南京大虐殺紀念館は昨日、「南京大虐殺の歴史については国際社会で定説が存在しており、疑いを差し挟む余地がない」とする声明文を発表した。同記念館の朱成山館長は本件について、河村たかし市長による否定とは異なるとしたが、「加藤氏は学者として、歴史を理解できないでは済まされない」と指摘した…

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発信時間: 2012-06-14 13:45:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

資料写真:加藤嘉一氏

日本人コラムニストの加藤嘉一氏は5月20日、南京市で開催された著書のサイン会で「南京大虐殺」について発言し、非難の声が殺到した。甘粛省教育庁はこれを受け、加藤氏による甘粛省内の大学での講演会を取り消した。

侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺紀念館)は公式ミニブログを通じ、「日本人コラムニストの加藤嘉一氏が、南京大虐殺の史実に疑問を呈したとする情報がインターネットで伝わっている。仮にこの情報が加藤氏本人の観点であるとしても、南京大虐殺の歴史については国際社会で定説が存在しており、疑いを差し挟む余地がない」と発表した。

インターネット上の批判に対して、加藤氏はミニブログで本件が誤解であるとし、同サイン会で読者の質問に答えた際の全動画を公開した。同動画は3本に分かれており、3本目の17分50秒の場面で問題の発言があった。加藤氏の「当時の南京で何が起きたのか、私はいつまでも理解できない。皆が異なることを言い、歴史学者も異なることを言っている。私にも何が真相であるか分からない」という南京大虐殺に関する発言が、ネットユーザーの批判を招いた。昨日、加藤氏の同発言を非難する投稿が1万件以上に達し、「加藤氏の曖昧な態度に怒りを覚える。加藤氏の背後の日本人の、歴史に対する無知と否定的な態度は、中国人全体に脅威を与えている」とする声があがった。

「理解できない」とは何を指しているのか。記者はミニブログを通じて加藤氏との連絡を試みたが、返事が得られなかった。しかし加藤氏は6月9日、ミニブログで長い声明文を発表し、「当時の南京で発生した虐殺について、私はいかなる場所、いかなる手段によっても否定したことがない」と説明した。また「理解できない」とは、具体的な数字と詳細な経過を指していると回答した。「サイン会では、理解できないとだけ言ったが、私が歴史の問題を避けていると誤解されてしまった。これは私の発言が軽率であったことによるミスだ」

すでに一定の時間が経過したが、南京大虐殺紀念館は昨日、「南京大虐殺の歴史については国際社会で定説が存在しており、疑いを差し挟む余地がない」とする声明文を発表した。同記念館の朱成山館長は本件について、河村たかし市長による否定とは異なるとしたが、「加藤氏は学者として、歴史を理解できないでは済まされない」と指摘した。この件の進展について、同記念館は今後も注目し続けると表明した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月14日

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