石原氏のような政治家が日本で支持を得ているため、中日関係の安定化が現在も実現されておらず、今後も一層不安定になるだろう。近代史で日本からの侵略を受けた中国は、現在ようやく経済成長の軌道に乗ってきたが、石原氏らにとってはこれも「日本の脅威」であるのだ。石原氏らの影響を受けた日本の世論は、日米・米韓・米豪軍事同盟の脅威にさらされる中国側の立場になることはできない。
石原氏は釣魚島を巡る両国の争いを極端化に向かわせ、日本政府と中国に圧力をかけている。東京都による釣魚島の買い取りが実現されれば、中日両国の外交には近年最大の波瀾が生じるだろう。
中国は対抗を望まないが、中国が動員できる力は日本を決して下回らない。日本はアジアの歴史と現状、近隣諸国との関係に対して、最後の理性を失ってはならない。(単仁平:環球時報コメンテーター)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月14日