中国人消費者の間では他にも日本製の粉ミルクが好評で、福島原発事故の発生後も、購買意欲に陰りが見られない。中国国内の乳製品メーカーは、完全に信頼を失墜したと言える。日本では原発事故が発生したが、政府の取り組みが功を奏し、汚染による影響を受けた製品は一部にとどまった。日本人消費者は食品の安全性を重視するため、核汚染された食品が販売されることは想像すらできない。日本の食品が中国人の間で築いた信頼は、今回の原発事故による影響を受けていない。
紙おむつも人気製品だ。実際には、中国国内でも日本製の紙おむつを購入できる。
化粧品はすっかりお馴染みの製品で、中国人消費者は日本ブランドを熟知している。
もう一つの商品は、意外にも日本製のコンドームだ。薄さ等の面で品質が高いという。これはプライバシーに関することだが、必要に応じて薬局で購入できる。
20年前の大型免税品から、上記した5種の製品への移り変わりを見ると、中国人の家電消費が成熟化し、日常生活に関心が移ったことが分かる。もちろん、日本で有名ブランドの衣料品、高級アクセサリーを購入する観光客も多い。しかしいずれにせよ、日本での消費傾向から論じれば、中国は近年確かに変化したと言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月25日