国民からの猛反発の中、日本政府が原発再稼働を強行推進したことを受け、東アジアおよび世界で疑問の声が広がっている。福島原発事故による影響が現在も続く中、日本はなぜ原発再稼働を急ぐのか。
ダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズは、「日本の原発再稼働により、世界では事故の再発に対する懸念が広がっている」と報じた。20日に改正された『原子力基本法』には、「わが国の安全保障に資することを目的とする」という文言が追加され、周辺国家をさらなる不安に陥れている。韓国紙『中央日報』は、「日本は原子力関連法律の条項に国家安全という文言を追加したが、これは将来的な核武装に法律的な根拠を与え、北東アジア諸国による核武装を促す可能性がある」と伝えた。
▼日本の脱原発、1ヶ月で終了
日本の脱原発は、わずか1ヶ月のみで終了した。日本政府はこのほど、原発運転再開を発表し、世界の各メディアを驚かせた。22日夜8時、業務を終え食事に出かけようとした野田首相は、首相官邸から一歩も出られなくなった。4万人の市民が首相官邸を包囲し、福井県大飯原発の再稼働決定の撤回を求めたのだ。しかし日本の大手新聞社は翌日、同抗議活動を故意に報じなかった。コメンテーターの村下氏は25日、『環球時報』の取材に応じ、「日本政府がメディアに報道規制をかけたことは明らかだ。ここからも、原発再稼働にかける政府の決意のほどが伺える。日本政府は最近、独断的になってきた」と指摘した。
▼原発再稼働、欧米にも影響