お揃いの青いTシャツを着た若者たちが砂浜で、時々身をかがめたり、しゃがんだりしている。紺碧の海や抜けるような青空と彼らは、大変良くマッチしている。彼らは、千葉大学や早稲田大学など11大学に通っている約100人の中国人留学生だ。この日、留学生らは午前10時前に砂浜に集合した。今回のイベントの責任者を務める千葉地区中国留学生学友会の宋武会長が、参加者に注意事項を読み上げ、安全に注意するよう呼びかけた。公園管理事務所は、彼らのために清掃用具を準備し、作業のやり方を説明した。宋会長によると、中国人留学生による海岸清掃イベントは、今回が2回目という。第1回目は、2010年6月、青海玉樹大地震被災者に寄附金を送った千葉県民に感謝の気持ちを表すため、学友会が主催した海岸清掃イベントだった。この活動は、現地の人々、海浜公園管理事務所、留学生いずれからも大好評を博した。人民日報が伝えた。
清掃活動が行われている砂浜で、一人の小さな女の子がゴミを拾っていた。女の子は林千恵ちゃん(4)で、母親が千葉大学に留学している。千恵ちゃんの母親は「千恵は今回の清掃活動をずっと前から楽しみにしていた。特に、この1週間は、『いつ海岸でゴミを拾うの?』と毎日のように私に尋ねていた。今日は、朝起きるとすぐに、自分でさっさと身仕度を済ませ、ここに来た」と話した。
千葉市日中友好協会の越智優・常任理事は「小学校6年生の時、中日国交正常化が実現した。テレビでいろいろな中国の情景を目にするたびに、中国へのあこがれは大きくなっていった」と達者な中国語で中国への思いを語った。越智さんは現在、中国人が主催するイベントにたびたび参加し、日常生活では、可能な範囲で中国人留学生のサポートを行っている。「今回の清掃ボランティアは、大変有意義な活動だと思う。中国人に対して日本人が持っているイメージががらりと変わるだろう」と越智さんは感想を述べた。