中日の論争、100年後まで続いても不思議ではない

中日の論争、100年後まで続いても不思議ではない。 この数年、中日間の問題をめぐる論争上、両国の学者とも言いたいことをはっきり言うようになってきた。つい感情的な口調になることもしばしばである。だが、これはよい傾向だと思う。自分の見解や認識、感情を隠す必要はないのである…

タグ: 中国 日本 現実 見解 軋轢

発信時間: 2012-07-04 14:30:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

歴史問題を論争の的にする学者は数多い。だが、実は歴史は矛盾に富んだものである。例えば大戦時、日本の海軍を壊滅させた米空母群は、今では日本に安全をもたらす存在だと捉えられている。第二次世界大戦を終わらせ、旧日本軍による被害の拡大を抑えた米国の核の脅威は、その後ソ連の経済崩壊をまねいている。歴史とはこれほどに矛盾したものであることを日本人はよくよく認識しなければならない。

歴史に対する正しい認識を持たなければ、現状を正しく把握することはできない。現状への認識を深めることで、歴史の解釈権を握ることができるのだ。矛盾だらけの歴史が現状の見解を左右することがあってはならない。

中日両国の学者はいずれも米覇権衰退で世界の構図が変わると指摘しているが、米国の覇権は誰かが授けたものではなく、ましてやすべての人が米国の覇権を承認している訳ではない。米国は高い軍事力や経済力を持っているにすぎない。中日関係はデリケートな歴史問題を抱えているため、一筋縄ではいかない壁が立ちはだかっている。だがそれでも我々は常に冷静に対応し、友好的な話し合いを通じて、中日間の認識の違いを失くしていくべきなのである。そうすることで、新たな国際秩序が構築され、新たな国際地位を築くことができるのである。

(文=于品海 清華大学米中関係研究センター理事会主席)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月4日

 

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