街にはいろいろなファーストフード店があるが、食べるときに、「この料理のコストはいったいいくらなのか」と考えたことはあるだろうか。ファーストフード店が成功した最大の理由は、その価格の安さにある。しかし、どれほど安くても、店は利益を得ている。日本のあるメディアはこのほど、ファーストフードの原価率に関する調査を行った。ウェブサイトRecord Japanが伝えた。
調査によると、マクドナルドが販売する1個100円(約8元)のハンバーガーのコストは40~60円(3.2元~4.8元)で、原価率は高く、店の利益は非常に少ない。ところが、マクドナルドは他の見事な方法でそれを補っている。それは、フライドポテトや飲み物などのサイドメニューをセットにして販売することだ。一般的に、フライドポテト1つのコストは約15円(1.2元)で、塩や包装などの費用を加えても25円(2元)を超えることはない。400円(約32元)のセットであれば、300円の利益がある。
日本の飲食業界で競争が最も激しいのは牛丼店だろう。ある飲食業界の仕入れの研究者によると、1杯350円(28元)の牛丼にかかるコストは牛肉80円、たまねぎ5.4円、ご飯40円、つゆ30円で合計155.4円になる。各牛丼店が争うように値引きしても、利益があることがわかる。
次の例はコーヒーだ。通常、コーヒー1杯当たりのコストは20円(約1.6元)で、他の費用を加えても40円(3元)以下である。大型チェーン店の場合、特殊なルートを通じてコーヒー豆を購入できるため、1杯200円(16元)で販売しても損することはない。
しかし、上述のコストに人件費は計算されていない。周知のように、日本は人件費が非常に高い国で、県ごとに最低賃金が決められている。たとえば、東京都の最低賃金(時給換算)は約840円(約65元)で、この費用を除けば最終的な利益は大幅に減る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月11日