北京日本学研究センターの徐一平センター長は5日、人民網のインタビュー番組に出演した際、言語教育と中日文化について語り、「特色ある文化を持つ両国は『和して同ぜず』を実践し、『君子の交わり』を心掛ける必要がある」と指摘した。
徐氏のコメントは以下の通り。
「両国の文化の最大の共通点はいずれも東洋文化であり、多くの面で西洋とは異なる。西洋は絶対化を重んじる。『一が分かれて二となる』という白黒をはっきり付ける考え方で、議論の場では極めて絶対的なものの言い方をする。東洋の文化は曖昧模糊(あいまいもこ)とした美しさ、調和の美を重んじる。もちろん、現在は西洋文化の影響を受けている部分もあるが、曖昧模糊とした美しさや調和の美を重んじ、絶対的な見方を避けるところは今も中日両文化に共通する最大の特徴だ。自然に立ち向かうとか、自然が栄えれば人類が滅びるとかというのではなく、自然と対話し共生する道を求めるという世界観も両国に共通している。このほか歴史的に中国文化の影響を深く受けてきた日本は、漢字や食文化、箸など生活の至る面に共通点がある」